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最後の手術

2007/10/2

Tuesday

最後の手術当日。 PM 2:45、手術室へ向かう。

手術の前の人出て工呼吸器挿入を、救命救急士の研修医がする事になっている。 昨日夕方、それの説明と同意書にサインを貰う為、麻酔科の先生と研修医さんが病室へきた。 手術室へ入るとその研修医さんがいて、一礼した。

いつもは硬膜外麻酔を入れてから眠らさせられるが、今回は先に眠らさられた。 その時点滴から流された白い薬が、少し痛いですよと言われたが、少しどころなんてもんじゃない! 入れ終わるまで「ぐおあああああああーーー」って言ってたって。

その薬が入れ終わって、「あ"、  い で か っ た」と、言ったと思ったら次の瞬間、「ん、ここはどこだ?」と、一瞬混乱した。 手術は終わっていた。

「あ、い、息が苦しい」と思ったら、口から何かが出ていて、視界の3分の1を埋めていた。

手術直後に見えた映像

こんな感じに見えてたと思う。

今思うとホントにこうだったかな?

結構苦しく、誰かに口を塞がれているような感じで息が吸えなく、咳が出るが、ゴホッとは出ない。 思いっきり吸うと少し入ってくるが、とにかくおぼれている気分だ。 苦しいから早く抜いて欲しかったが喋れなく、レントゲンが終わってからようやく抜かれた。

そして放った最初の手術後第一声が、「チンポいてー」だった。 オシッコのカテーテルが痛かったのだ。

手術室を出て、病室へ向かっている途中、どんどん手術跡が痛くなってきて、個室へはいる頃には、「痛み止め、痛み止め」と、唸るように言っていた。 硬膜外麻酔が効いてないのか? 今回はリカバリー室へは入らない。

後はもういつものように、痛みとの闘いだ。 しかも吐き気とのダブルタッグだ。 このタッグは非常に手強い。

2007/10/3

Wednesday

術後2日目(オペ当日を1日目として)。 お尻からガスが漏れている。 結構便も漏れていた。 ということは、腸が順調に動き始めているようだ。 やはり今回も腸同士の癒着が酷く、クローズ部分よりも奥の腸の癒着も剥がしている為、腸が動き出すのは遅いかなと思っていたら意外と早かった。 腸が動き出すと吐き気もなくなった。

午前中に前居た病室へ移された。 午後からは普通にトイレも行け、オシッコも異常ないようだ。 それから手術したにも係わらず、CRPが3しかない。 いつもは計測できなかったり、できたとしても、40とか非常に高かった値に比べると、無に等しい。 だがもちろんお腹は痛い。

2007/10/4

Thursday

術後3日目。 今日から水分(ジュースも)OKが出た。 既に冷蔵庫に入っている。

兄が今日帰る。 帰りはゆっくり観光しながら帰る予定だったらしいが、今日からまた数日間、天候状況が良くないようで、予定を全てキャンセルして名古屋からフェリーで帰る事にした。 なかなか本州へ、しかも東海地方なんて来る事は滅多にないので、もったいなかったなあと思う。

昼に兄は病院を去った。 いつもは兄が帰った後にトラブルが起きるので、何もなければいいが…

昼からどうもお腹が張りやすい。 腸はまだ本調子じゃないようだ。 それから少し気になる痛みがある。 お腹が張っているせいか?

2007/10/5

Friday

術後4日目。 お腹の張りは良くなっているが、気になる痛みはそのまま残っている。 凄く、痛い訳ではないが結構痛い。 便やガスは良く出ている。 痛み止めはあまり減らない。 それから表彰状を貰った。 何の表彰状かというと、救命救急士の研修医に処置に同意した為に授与されたものだ。

感謝状

2007/10/6

Saturday

術後5日目。 昼から流動食が始まる。 何も食べていないのに、体重が4kg増加していて58kgにになっていた。 痛みや違和感は変わらずで、耐えるのみ。

2007/10/7

Sunday

術後6日目。 レントゲンを撮るが目立った異常はなし。 さらに体重は増加し、59kgに。 食べていないのにこの体重急増はなんだ? 顔も少し丸くなった。 それから、ストマを閉じるとオシッコが良く出る。

2007/10/8

Monday

術後7日目。 いつもと変わらず、良くも悪くもならない。

2007/10/9

Tuesday

術後8日目。 少しお腹の張り具合が良くなった気がするが、痛みはあまり変わらない。 でも採血の結果は、「ベリグッ」と言われた。

昼から食事が3分粥になった。 3分になると、おかずらしい物が出てくるようになるので、ちょっと嬉しい。 トイレ回数は11回前後(細かいのを入れずに)。

2007/10/10

Wednesday

術後9日目。 お腹の張りは一時的に解消されても、すぐまた張ってきやすい。 点滴が取れた。 便が固まりかけてきた。 回腸嚢炎と診断されてから、薬を使わず便の状態が良いなんて、ここ5年程全くなかったので、「そうだそうだ、そういえばこんな感じだった」と、忘れていた感覚が甦ってきて、懐かしい気持ちになった。 ガッツリ嬉しい。

ホント、嬉しっすわ!

  メッサ、嬉しっすわ!

    ホント、メッサ嬉しっすわ!

先生方にはなんて感謝したらいいのやら。 回診に来た時、その気持ちをどう伝えたらいいのやらと思い、ベッドの上で土下座するように深々と頭を下げて、感謝の意を表そうかと思ったが、それはワザとらしく見えると思ったのでやめた。

1階ロビーにこういうのがある。夜に目が合うとちょっと怖い。

つづき

2007/10/11

Thursday

術後10日目。 今日は朝から調子が悪い。 下腹部が痛重くるしい。 三重の母の息子さんが診察がてらお見舞いに来てくれた。 息子さんはトイレ回数が多いのが悩みだそうだが、何でも食べられて基本的に元気だそうだ。 それから、またもやお見舞いにういろうを貰ってしまった。 いつもいつも貰ってばっかりで、ただお礼を言うだけですみません。 本当にありがとうございます。

虎屋のういろ

このういろも美味かったなあ。

2007/10/15

Monday

病室を現在の8F北棟消化管外科から、5F北棟皮膚科へ移らなくてはならない。 移った病室のじいちゃん達は内臓の疾患じゃないからか凄く元気で、いつも5人集まってガハハハハハ、ドゥワハハハハ、耳が遠いせいかテレビの音量ガンガンで、とにかく賑やかだ。 正直今、調子がいい感じではないので結構応える。 その病室では孫に当たるであろう年齢の自分が一番元気がなかった。 けど、また後から病室を移る事になって、そこは静かなので助かった。 しかし隣のじいちゃんの屁が凄く臭くて、夜中一時退却した程だった。

同じ週に、サルベージ組の山屋さんも斜め向かいのベッドに引っ越ししてきた。

午後から山屋さんと、クローンの光山さん(仮名)が来てくれた。 それから、梯子川さん(仮名)も来てくれて、雑誌をいただきました。 ありがとうございます。 そして梯子川さんには後に救命救急士は研修医じゃなくて、消防士ですよと間違いを指摘されました。

2007/10/16

Tuesday

今日は割と調子が良くて、下腹部の痛みがないようだ。 ロキソニンを使いたい気分にならない。 天気がいいので外に出たい気分になる。 う〜ん、いい感じだ。

2007/10/17

Wednesday

CT検査。 今回は造影剤を使用した。 その日の夕方薬剤師さんからシプロキサンを渡され、これはCTで何か見つかったなと感じ、先生が回診に来て、「ちょっと膿のようなものがある」言われ、やっぱりなと思った。 なぜなら、今日は昨日に比べ、下腹部にニヤニヤ感が強くある。 しかも便は水便で赤黒っぽく見える時がある。 水便は4日前からほとんどで、赤黒っぽいのは下腹部に違和感を覚えてからちょくちょくあった。

2007/10/18

Thursday

東海地方もめっきり冷え込んできて、寒がりにはキツくなってきた。 しかし雪国の人間なのに、こんなにも寒がりなんだろう?

朝の回診の時に、便が赤黒っぽく見える事があると伝えたら、カメラをする事になった。 内視鏡室に入りカメラを入れる前にキシロカインゼリーを塗った指を入れられると、やっぱり激痛が走り、思わず壁をタップした。

結果は、肛門吻合部とJポーチの上の縫合部に軽い炎症あり、出血の所見無し、それにより上のストマクローズ箇所も問題ないだろうと推測されるとの事だった。 肛門吻合部は小指が入り難いくらい狭窄しているとの事。

その狭窄には少し疑問があって、それは、狭窄の治療は、その部分にバルーンを入れて膨らまし押し広げるものだが、腸って伸縮性があるものだからバルーンを抜いた時に元に戻るんじゃないかという感じがする。 その事について聞いてみたら、狭窄は腸そのものが狭くなるんじゃなくて、余計な組織が盛り上がってきて狭くするという事だった。 なので腸ではなく、その組織を押し広げ壊すという様な事だそうだ。

そうそう、シプロキサンを始めてから急に便の状態は良くなった。 今日で16日目だし帰りてーなーと思っているので飛行機の予約でもしちゃうかーと思うが、最後の詰めの部分だし、ここを適当にした為全てが台無しという事も考えられるので、慎重になろう。

2007/10/21

Sunday

シプロキサンを使い出してから本当に調子が良い! お腹の痛みやニヤニヤ感も、土曜の昼からはほとんど気にならない程になった。 狭窄についてはブジーをやった方がいいと言われていたが、実際ブジーってどんなものだろう? 空気を入れて膨らますようなもをイメージしていたが実際はこれだあ!

って、撮るのを忘れてました。 ググッても実際使ったものと同じものが出てこない・・・

小指くらいの太さから、キュウリやハムくらいのものまである。

先生に調子がいい事を伝えると、今日の晩からシプロキサンを止めて様子を見る事になった。 そして少し遅いが、クローズを初めての外出をする事にした。

外出するには外出届を出す。 それに、12:00〜18:00まで外出すると記入し、昼飯は病院食を食べてから出ようと思っていたが、なぜか昼ご飯が出てこなかった。 どうも外出時間を見た先生は気を利かして、昼飯無しにしてくれたようだった。 おかげで何も喰わなかった分、身軽に外出する事ができました。

行き先は伊勢神宮です。 本当は三重に来る前に下調べして来ようと思ってましたが、ちょっと時間がなく下調べゼロで来てしまいました。 こっちでも調べられない事はないから調べようと思ったけど、天気があまりに良かったので、行き方も分からんけどこのまま行っちゃえと、行き当たりばったりの旅が始まりました。

函館の人間は電車に乗り慣れていない(ほとんど一本線路の路面電車はあるけど)ので乗り換えなどよく分からず、乗換駅じゃないのに降りてみたりと「あぶなく途中下車しそうになる旅」になった。

内宮01内宮02内宮03内宮04影木に生えているニワトリ 赤福本店

ちょうど赤福製造年月日偽装問題の頃(タイムリ〜)

帰りにはこの犬がいる店で伊勢うどんを食べて帰りました。

伊勢うどんを食べた店

見て回ったのは内宮です。 外宮は時間的体力的に無理でした。

今日この外出で一つ分かった事があります、それは膝の合併症が治ってなかった事です。 2期目が終わって体から悪いものが取り去られたのでもしかしたら膝が治ってるかもと思っていましたが、この内宮参りで歩き回ったらあの膝の痛みが出てきました。 駅の階段の昇降は膝が曲げられない程痛くなっていたので悲惨な思いをしました。

2007/10/22

Monday

ブジーを購入するのにどの太さまで入るか調べる事になった。 人差し指大のものが入れば全く問題なとの事で、まずは小指大のから。

先生にどの位奥まで入ればOKですかと聞いたら、「当たる所まで」と言われたがよく分からず、そこが狭窄している所だと思った。 少し入った所で何かに当たり角度を変えても痛くて全く入らず、狭窄酷っ! と思って先生に確認してもらったら、「全然入ってますよ」と言われた。 でもこれ以上はいりませんけどと言ったら、「それは腸の壁に当たっているからだよ」と言われ、そうか、カメラは曲がるから入っていくけどブジーは単なる棒だからなとわかり、狭窄のせいではなかった。

支えてたた部分

ここで、支えていたようだ。

で、どの位入ってたかというと、3〜5cmくらい入っていた。 次ぎに4号入れこれもOK。 そして5号(これが人差し指大)をいれたら、これもOKだった。 しかもそんなに痛くない! そしたら先生が「ガバガバじゃないですかー(冗談ぽく)、これならブジー必要ありませんよ、クローズ前より太くなってますよ」と言われた。 自分で小指を入れて広げていたのが効いてたんだろう。 一つ問題が減って安心した。

今日もお二方が見舞いに来てくれた。 2人とも凄く元気そうです。 何より!

2007/10/23

Tuesday

シプロキサンをやめてから2日目。 そろそろ効果が切れ始める頃で、実際切れていたのか今日は朝から晩まですっかり水様便になってしまった。

便回数13回。

2007/10/24

Wednesday

術後23日目。 明日退院する事になった。 今日は午前中割と調子が良かったが、午後から下腹部の不快感が増し、結構強い。 夕方の回診で先生にこの不快感を訴えると、「我慢できる範囲なんですよね、何か症状が出るような状態じゃないし大丈夫ですよ」と言われた。

この時には先生に上手く伝えられなかったが、我慢しようと思えば術後のペンタジンが使えない時間帯を苦しくても耐えてたし、CRP11以上で出血がジャバジャバあっても働いていた時もあったし、問題は我慢できるかどうかじゃなく、我慢しなきゃならない状態にある事自体が問題だと思う。

取り敢えずデパスを処方してもらった。 消灯時間になりトイレに行き、確認すると明らかに赤い。 昨日も赤黒く血なんじゃねーかと思ったが、コーヒー飲んだしそのせいでそう見えるんだという事にしたが、今ので確信に変わってしまった。 明日帰るっつうのに。

どうする? このまま退院してしまっていいのか? 先生に聞かねば! 退院を延期するのか! でも例え延期になったとしても治療法は限られていると思うので。 多分退院になると思う。

山屋さんは今日退院した。 今もモルヒネを使って疼痛管理をしているが、そのため痛みもないし回腸嚢炎も緩解(シプロキサン服用しながら)していて、安定していた。

2007/10/25

Thursday

退院日。 朝先生が出勤したらすぐに昨日の便が赤かった事を伝えると、帰ってからシプロキサンを服用するように言われた。 不安が残したまま帰るので用心しなくてはならない。 でもようやくだよ、やっぱり人工肛門じゃないというのはお腹周りがガサつかないし、かがんだり腰を曲げる動作に気を遣わなくて本当にさっぱりした。 先生方や看護師さん方はもちろん、家族の助けが無かったら三重医大で手術なんかできなかっただろう。 病気した事は不幸な事かも知れないが、おかげで何が大事なのか分かった。

もう行く時間だ。 皆さん、本当にありがとうございました。

見送りに光川さんが来てくれた。 渚町の高速船乗り場まで送ってくれてとても助かりました。 インテグラのバケットシートは乗り心地が良かった。

帰りは天気も良く、もうきっと乗る事はないだろう高速船は揺れず、退院日和だ。 三重県津市よさらば!

空港に着いた。 さあ何食べて帰ろうかな♪ 天丼なんかいいなあ。 ここ一・二年は食べてないなあ、そういえば穴子天丼が食べたかったんだ。 ということで、トップページに使っている天丼がこれです。

穴子天丼ワァオゥ、フタの意味ねえ店名

食べた店

トップページに使った理由は、サルベージオペが終わってこんなものも前より気兼ねなく食えてよかったぜ!終わったぜ!という意味合いを込めてです。

この天丼の穴子は大きく骨がうるさくなく、衣は薄めで素材を活かしている。 野菜は下味を付けているものもある為衣が薄くてもOK! 椎茸が嫌いな為変更をお願いしたら快くOK!まいたけに変更。 軽く山椒がかかっていてちょうどいいアクセントになっている。たれは甘すぎずベスト!  てな具合です。

空港3階?謎の旅人フー

飛行機もしばらく乗る事はないな。

十和田湖13,00km上空、時速900kmで巡航

函館に着いた。 兄貴が迎えに来てくれた。 凄い髪だなと言われたが、昔兄貴の方がもっと凄い髪をしていた。

三重医大の皆さんへ どうもありがとうございました。

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