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2006年11月7日三重県津市へ

2006/11/7

Tuesday

せっかく出発するには生憎の天気で、飛行機の到着が30分遅れました。セントレア(中部国際空港)に着いたらその足で三重県津市へ入り、ビジネスホテルで一泊し、翌日診察を受け、そのまま入院する予定です。

事前に先生とのやりとりで、検査してもし原因が見つかった場合の入院期間は1ヶ月位になるでしょうと言われていました。検査に約2週間位、オペ後の回復期間に約2週間位、何かトラブルがあった場合は1ヶ月半くらいになるんじゃないかと。それから、楠教授は忙しく、月の半分は居なかったりするそうなので、オペのスケジュールは楠教授に合わせなくてはならなかったりするという話でした。

2006/11/8

Wednesday

楠教授との対面

津駅からバスに乗り大学病院前で降りると目の前に三重医大が見えます。三重医科大学病院

国道23号線沿いにあり、吉野家の後ろに見える建物が三重医大です。

病院へ入り、初診の手続きをして、消化管外科に案内されました。10分ほど待つと診察室に呼ばれ、そこで会ったのが、IBDチームの先生でした。先生に色々問診をされ、こちらもこれまでの経緯や症状などを説明し、なおかつ三重に来る前に作った「自分診断書」を渡しました。それには、これまでの経緯や症状はもちろん、生活パターンや食事の取り方、好き嫌い等を分かり易くまとめて書いてあります。あまり口頭で説明するのは苦手なのでそういう手段を取りました。その方が先生サイドも後で読み返して原因についての足がかりになるかも知れませんので便利です。

そして、診察室から一旦退室して次ぎに呼ばれて入ると楠教授が居らっしゃいました。楠教授は色々話をし、函館にも5・6回程講演で行っているとの事でした。回腸嚢炎の事を説明すると「それは切ろう!治るよ!身長は高い方ではないね。あまり高いと腸が降りてこない場合があるからラッキーだよ」と言ったのには驚きました。今まで自信たっぷりに治るよなんて言い切る医師は居ませんでしたから。ここに来て良かったと思いました。

楠教授の診察も終わり、午後から早速Jポーチ内を造影検査をすると、検査してくれた先生は「ああこれが原因だね」と、もう見つけてしまいました。原因とは瘻孔で、肛門管とJポーチとの吻合部分からJポーチの外側に延びているという事でした。これがその写真です。マウスオーバーすると状態が分かります。

という具合です。

この瘻孔がJポーチの外で炎症を起こし、Jポーチにまで炎症が波及して2次的回腸嚢炎を繰り返しているとの診断です。

それから食事は食べて調子が悪くなるなら止めればいいからと、普通食を出されました。今までなるべく食事を摂らずラコールを飲んでいましたが、せっかくなので食べる事にしました。

2006/11/9

Thursday

CT・内視鏡検査を受ける。内視鏡ではJポーチ内に強めの炎症と、残存直腸に軽めの炎症を確認。オペには本人以外の親族の同意と、オペ時には必ず1人は親族が必要な為、函館から来てもらわなくてはならない。ちょっと気が引ける。

この日には3人のIBD患者と知り合いました。そのうちの1人は1期目のオペが終わって間もなくの人だった。その人はUCを20年以上も内科治療を続け、とうとうダメで、病状が悪い中やっとの思いで三重医大まで来たそうです。骨粗鬆症にもなっていて背骨が圧迫骨折をして、6cmもせが縮んでしまい、座っているだけでも背中が痛く辛いそうです。その他、家族性大腸ポリポーシスの患者さんとも知り合いました。

2006/11/11

Saturday

前日にMRIをし、その結果は、骨盤内の炎症が後ろの方まで広がり、仙骨にまで炎症が波及しているとの事。

2006/11/13

Monday

肛門圧力の検査をした。

正常との事。

2006/11/14

Tuesday

主治医からオペの説明を受ける

原因は「回腸嚢炎とは」でも説明している通り、骨盤内膿瘍で、そこから炎症が波及してJポーチにまで炎症が及んでしまっていて、回腸嚢炎を繰り返しているわけです。その炎症が思ったより広範囲に広がっていた為、楠教授は当初、1期でオペを行おうと考えていたようですが、2期か3期で行うと決め、それを患者本人に2期か3期かを選択してもらうよう、主治医に指示したとの事でした。主治医は2期でオペを行うには非常に難しくリスクの高いオペになり、成功率はもちろん低いと説明しました。これも「回腸嚢炎とは」ページの「サルベージオペ」の項目で説明しています。3期の方がもちろん成功率は高く100%とは言い切れないが、70%以上は確実で、さらに近年成功率が上がっているとの事でした。自分としては70%は微妙に感じる所がありますが、成功率が上がってきているとの事でしたので、タイミング的に今三重医大に来て良かったのかもと思いました。とにかく成功率は高いに越した事はないので迷わず3期に決めました。

肛門周囲の筋肉を調べるエコー検査をした。

2006/11/15

Wednesday

オペ時の代理人として、兄に来てもらう事になった。

ストーマを閉じる為に、20代後半の男性が入ってきた。

20日にアンギオ(血管造影)検査の予定が入った。これは、1度オペをしている為、血管がどれくらい残っているかや、走向などを調べる検査です。それによって腸の取り回しや、Jポーチの位置が変わってくるようです。

寒がりのオレには嬉しい暖房が入った。

2006/11/18

Saturday

食事を摂っていたら調子が悪くなったので、今日からラコールにした。

2006/11/19

Sunday

兄が病院に到着。

改めて2人で主治医から説明を受ける。この時、同じオペをする

”家族性大腸ポリポーシス“患者さんは、まず回腸嚢炎を起こさない事を説明される。

2006/11/20

Monday

オペの前日。誰が言っていたか忘れたけど、超音波メスを使って肛門括約筋を傷つけず肛門管粘膜を抜去できるのは、兵庫医大と三重医大だけと言っていた。吻合の仕方は三重医大の方が優れているらしく、兵庫医大では予算の関係でできないらしい。

今回のオペはストマを造るだけだが、肛門から膿瘍腔へ管を入れておいて、膿瘍腔の中を洗えるようにしておくとの事。そうする事によって早くよくなるそうです。

それから掲示板へ書き込みをしてくれた、妻が心配さんがご夫婦で面会に来てくださった。わざわざ会いに来てくださるのは嬉しい限りです。

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潰瘍性大腸炎の皆さんへ 回腸嚢炎(ポーチ炎) 管理人

 
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