◆転院
No'05
翌日からは毎日が悪夢の連続で痛みと痛み止めの副作用で意識がずっと朦朧としていて後から友達の話によるともうダメなんじゃないかと思ったくらいヒドイ状態だったらしい。
悪夢の中少し落ち着きを取り戻し外の様子が気になった。『そっかもうそろそろクリスマスかぁ』(自分はクルシミマスなんてベタな事は思わなかった。)
彼女に何かできる訳じゃなくイベント色に染まりきっている外の雰囲気に何か情けないものがこみ上げて来る…。
親はまったく改善しない状況と年をまたぐということで近くにある総合病院に転院する事を考えていて、自分も何かあった場合大きい病院の方が良いだろうと思い親に転院の意思を伝え、先生に紹介状を書いてもらい移る事になった。12月26日この町の中心部にあるG総合病院に救急車で移った。病室は4階の6人部屋、すぐトイレに行きたくなり看護婦さんに伝えると小さいしゃがみこみ式のポータブルトイレを持ってきたがカーテンで仕切ってるとはいえ大部屋の真ん中でウンコ(ほとんど血)なんて出来るわけがない。仕方無いのでなんとか歩いてトイレまで行ってきた。
しばらくして看護婦さんが問診をしにきたが苦しくて答えられる訳がないっ。とにかく痛くてベッドで唸っているが、その看護婦さんが可愛かった(奥菜恵似)ということだけはしっかり覚えていた(今思うと可愛い看護婦さんが多かった☆)。次の日二人部屋に移ったが他の患者が居ないので実質一人部屋にでそこにポータブルトイレを置きカーテンで仕切って見えないようにしてくれていた。まだ移ったばかりなので治療は特に変わった事はしなかった。なぜか夜になると激痛に襲われ、のた打ち回り叫ぶような事がしばしばあり、(看護婦さんも叫ばれると怖いだろうな)悪夢が続いたが、ようやく新しい治療をする事になる。