潰瘍性大腸炎のみなさんへ回腸嚢炎

内科治療体験記

◆我が家・シャッター・隠し事

No'09

 久々の家はイイ!

 なんか自分の部屋が妙に狭く感じる。大部屋の広さにすっかり感覚が慣れてしまっていた為だろう。狭い我が家だけどシャバの自由の広さをしみじみ感じていた。

 すぐに何がしたいって車に乗りたかったんですよ。なぜかって言うと入院する前の2ヶ月前くらいに事故っちゃって自分の愛車ワンエイティ(日産・180SX)を廃車にしてしまい中古車を買ったんだけど納車日がなんと入院した次の日だったんで、まだごシェイクダウンされていなかった。ウキウキ気分でガレージに向かいシャッターを開けていざ『ゴタイメーン』と思いきや、『あれ?シャッターが、ウウッ上がらない?どうして…?』、上がらないのはシャッターのせいではなく自分の力の無さのせいだった。

 そこまで体力が落ちていたのか━━━━━━━━━━! 

 なんとか半分まで上げることが出来るんだけどそこからが上がらない。そこで諦めるとシャッターはもう一回始めからと言わんばかりに下がってきやがる。そしてまた上げるが半分でどうしても止まる。気合を入れてもうちょい上げるがさらにシャッターは下がろうとしやがる。

 『この野郎ここで諦めたらまた始めから次ぎで5回目だ』。さらに気合を入れ勢いを突けてシャッターを押し上げる。手から離れ30cmまで上がるが勢いが足りないらしくまた下がってくる。『もういいや』と諦めかけるが『ここで諦めたらまた病院に逆戻りだ』と訳の分からない理由を自分に付け『でもまたあの看護婦さんに会える』なんて事を思ってしまったが、下がり続けている敵を中腰で受け止め、退院初日にして気を失いかけるほどの渾身のフルパワーを込め敵を撃破した。そしてハチロク(トヨタ・スプリンタートレノ59年式)と御対面し乗ることが出来た。

 しかし、シャッターすら上げられない体力なので運転がこんなに体力を使うもんだと初めて知った。左折するにもステアリングが重く、回すのが遅れてついつい膨らんでしまう、それでも近所をプララ〜っと走り無事帰ってきた。

 実は、皆さんに隠しごとがありまして・・・

 退院5日位前からまた下血し始めていて、けど痛みも無いし退院がの延びてしまうのがどうしても嫌で主治医にはもちろん、誰にも話していなかった。

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