◆スタート・痔ろう
No'15
新しい人生の「スタートだ!」なんて思ってみる。
普通の生活リズムを取り戻すため仕事を探す事から始めた。自分は肉体系が性に合っているが、病み上がりでもあり激しいのはなるべく避け、選んだのはタイヤショップだった。今までは建築現場系やトラックの運転手等をしてきたのでそれらに比べれば楽かな?という理由でタイヤショップにした。
面接日が来てみると何故かお尻が痛く、特に肛門の右側痛く椅子にまともに座れないほどで、かるーく右のお尻を浮かした状態で面接を受けていたため面接官からは斜めに傾いて見えていただろう。
採用が決まった。次の日昼寝をしているとお尻のあたりが何か温かい???
「うわっやっちゃったかあ?」
あわててパンツを脱いで見ると何か違うものが付着している。透明な粘液に血のようなものが混じっている?とりあえずお尻を拭いてパンツを取替え、いったい何が起こったんだーと思いながら座ってみると「あれっイタクナーイ?」
ここで分かった、きっと皮膚付近で溜まっていた膿が破け出たんだ。すぐに肛門科に行って調べてみるとその通りで、この時初めて痔ろうだと診断された。潰瘍性大腸炎ということもあり痔ろうになりやすいらしい(クローンの人はもっとなりやすいらしい)。
このおかげで働くのはもう少し後にしようまた何かがあるかもしれないと考え採用を辞退した(もったいない)。